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晃平くん、おこおこです・暫く宜しくね
※
「帰れない?」
「『五年は日本へ帰れない。今すぐにでも帰りたいが、社長に泣かれた』との事だ」
やれやれ、と璃燿はため息を吐いた。
「母親の方は?」
「『暫く面倒見てくれんの?アリガト』と抜かしてきた。殴らなかった俺とアヤナガを褒めてくれ」
「店長さん偉いね!ね、サヤちゃん」
「てんちょーえらい!」
こりゃしゃちょーさんの説得待ちか、それとも…などと考えつつ、晃平はサヤ用のおやつを用意する。
サヤも『おとうさんかえってくるまでこうへいくんとまってる!』と言っていた。
(両親、どっちも問題ありっぽいなぁ……ちょっと『知り合い』に頼んでなんとかして貰おう)
解決はまだ先になりそう、と呟いてから、晃平はスマホをズボンのポケットから取り出した。
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