6人が本棚に入れています
本棚に追加
晃平と届け物
※大人の玩具が出て来ます
その日、晃平はチベスナ顔のままフライパンにゴマ油を引き、ご飯を丸く広げてじっくりと焼き始めていた。
叔父から送られてきたのは俗に言う大人のおもちゃである。
それはもうご立派なバ〇ブを手に取ると、晃平はチベスナ顔になった。
ラザリィスは首を傾げ、祀樹はため息を吐き、ミコトは興味なさげに本を読んでいた。
麗遠は苦笑いを浮かべていたが。
「もうちょっとちゃんとしたもの送って欲しいなー」
「お醤油とか?」
「燻製用のチップも欲しい」
丸く広げたご飯をひっくり返しながら、晃平はそう返した。
「クンセイショウユ、というのが気になる」
「今度作ったげるね。……にしても」
晃平はチベスナ顔のまま、段ボール箱の中の大人の玩具達を見つめつつ、カリカリに焼いたご飯を皿に盛り付けた。
「これどーしよ……」
「晃平のチベスナ顔が戻らねえ」
大人の玩具をどうするか考えつつ、晃平は昼食作りを続けるのだった。
最初のコメントを投稿しよう!