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同じにはなりえない
「さいばねてぃふぁくと?」
「魔術の反対側にある科学とか機械とかの技術の結晶だよ」
魔術を使うことの出来ない者が作り出した技術の結晶。
魔術とは恐らく対極の位置に在る物。
サイバネティファクト。
晃平はふと、祀樹の脳にもマイクロチップ型のサイバネティファクトが埋め込まれている事を思い出した。
環恋の後継として造られた祀樹。
しかし、今の祀樹は環恋とは違う、と屍昏は言う。
「……環恋さんってどんな人だったのかなあ」
祀樹を造った者は、環恋の記憶をマイクロチップ型サイバネティファクトにコピーして祀樹の脳に埋め込んだ。
「……さあな、俺も会ったことないからな」
記憶持ってても分からねえよ
そう言って、祀樹は自作パソコンのパーツ探しに勤しみ始めるのだった。
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