#3 釣り

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「まだ始めたばかりじゃないですかぁー。仕方ない。何か知りたいことありましたよねぇー。教えてあげてもいいっすよぉー」 「じゃあ、さっきの階級の話」 「いきなりですか。そえですねぇ……。先程、僕の階級のこと聞きましたよね?」 「うん」 「簡単に言うと僕の所属する、人間界の魂の鎮魂に当たる死神はSSS~Dランクに分かれてます。ランクがあるのは、鎮魂部・警邏部。他にはランクを持たない、魂の書庫管理・人事などいくつかに別れてますが、僕も含め、全ての死神は人事部に管理されていますぅー」 「ちょっと待て。それ、サラリーマンみたいじゃないかよ」 「そーぉなんですよぉ。給料は少ないし、仕事は山積みだし、辛いんですよぉー。ただ、SSSランク~Sランクの死神は先程も言った通りかなりの権限を持ってましてね、Aランクとは雲泥の差があります。ここまでいいですかー?」 「とりあえず。で、アギルのランクは?」 「ふふふぅー。それは釣れたら教えてあげます」
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