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「物騒なこと言うな」
「怖い怖い。でも……」
パチンと死神……アギルが指を鳴らすと、警棒らしき……いや、もう警棒でいいだろう物が後ろのポケットに。
満足そうな顔をしながら、「さて、今日のお昼を取りに行きましょうか」と席を立つ。
一冊の本を扇子で叩くと、また引っ張られる感覚がして、着いた場所は草原。
メェー!とヤギの声が聞こえ、そのヤギを追いかけているのは……
「おい、もしかしてここって」
「はいー。アルプスです。まずはヤギの乳絞りをします。ほら、こっちこっち」
ついて行くとヤギ小屋。
どこから出したのか、手袋と瓶。
「はい、搾って下さい。優しくですよー、そーっと、そーっと」
「自分でやれよ!」
「大丈夫です。危険はありませんから」
何とか瓶いっぱいに絞れたところで、蓋をしてアギルに渡すと、今度は水を汲みに行くと言う。
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