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「友達として、頼られたから・・・」
「それ、本気で言ってますか?」
「本気ですよ!彼女は、友達です。それに彼女は、既婚です。俺もです。」
「それは、答えになっていません。奥さまが居ても彼女を優先してきたのは、あなたですよね?」
刑事の言葉は、キツいものだった。
》 》
夫と彼女の絆がどんなものか私は、知らないし知りたくもない。私は、ただ自分で見たものを真実ている。
夫の姿が。笑顔が頭から離れない。
私の知る6年の表情と違う。あれが本来の夫なのだろうか・・・。私は、夫の口から訊くのが怖くてフタをした。お互いに踏み込まなかった。
《 《
「羽山さん。どうなさるのかお決めになりましたか?」
私は、検診に訪れていた。母親の私のことを理解しているのかお腹に宿った命は、主張が強くない。その為一瞬夫と彼女に気を取られると忘れてしまう。
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