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夫との日々は、楽しくて。でも、告白する勇気もなくて・・・・・・。
そして、出逢って1年が過ぎようとしていた。
《 《
「なんでだよ~なんで、俺じゃダメなんだよー」
「え?大祐??」
金曜日の夜の好きな人からの着信にドキドキしながら出ると開口一番に意味深なことを言われた。
「大祐?」
「どうしてだよ~確かに稼ぎも少ないし。昇進も逃したよっ。でも、好きなんだ・・・」
「っ」
明らかにかけ間違えている。彼は、好きな人に未練たっぷりの電話をしている。
気持ちは、伝えていなかったとは言え正直辛かった。こんな電話をかける程に愛している人が彼に居ることが。
「大祐、いま・・・どこ?」
「いつもの居酒屋だよ・・・なに?来てくれるの?」
「うん。行ってあげる。」
人の弱味に付け込むなんて最低だと思いながらも気持ちが抑えられなかった。
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