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水戸博士の日の出研究所は地上に出ている部分より、
地下の格納庫が広大である。
それは最早地下室と言うより地下都市と行っても差し支えない規模で、
ここに降りる時にエレベーターから見る景色は壮観である。
「わぁあ!広いね!おじいちゃん!」
「ヒヒヒヒ!お前は来る度に毎回それを言うのう!」
地下に降り立つとせわしなく働く作業用ロボットが出迎える。
この研究所に人間はあきらと水戸博士の二人しかいないが、
多種多様な彼等によって活気で溢れている。
「アキラサマ、イラッシャイマセ」
「ロボットさん達こんにちわ!」
「ガラクタどもへの挨拶はその辺にして早く来るんじゃ!」
ロボット達が働く作業場を抜けると、
暗い一角にたどり着いた。
「おじいちゃん見えないよ~暗いよ~恐いよ~」
「ヒヒヒヒ!震え上がるが良い!
あきら!お前への誕生日プレゼントはこれじゃぁあぁあぁあぁああぁああ!!!」
気合いがこもった水戸博士の掛け声とともに、
スポットライトが次々と付いていく。
闇を切り裂き光が照らし出したそこにあった物は!?
「わあぁあぁあぁあぁ!!!!」
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