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もっと上手くたち振る舞えたら状況が変わっていただろう。
華京院様とも……中途半端なままだし。
しゅんと落ち込んでいると名誉院長先生は、クスッと
また笑ってきた。
「……なるほど。そういうことか。
やよいちゃんは、君に期待をしているんだろう。
だから私のところにも寄越したのだろう」
「えっ……?」
どういうことだろうか?
意味が分からずに首を傾げているとドアがノックされた。
名誉院長先生が「入れ」と言うと誰かが入ってくる。
入ってきた人物に驚かされた。うわぁ~カッコいい人!!
華京院様並み……いや違う雰囲気の外国人のイケメンだった。
綺麗な金髪と碧眼で鼻筋が高くて整った顔立ち。
モデルでもやっていたのかと思うほど背も高くスタイルもいい。
それに白衣を着ているし医者なのだろう。凄い……。
「失礼します。お呼びですか?お祖父様」
えっ……お祖父様!?
「お前に紹介したい人が居てな。花恋さん。
紹介しよう……孫の恵斗だ!
恵斗……こちらは、如月という和菓子店の期待の新人。
蓮見花恋さんだ」
「お孫さんですか!?」
えっ……でも外国人ですよ?
あ、もしかしてハーフなのかしら?
「孫は、アメリカと日本人のハーフだ。
この子の母親がアメリカ人なんでね」
あ、やっぱり……。
思わず過激に反応をしてしまったことに
何だか恥ずかしくなってきた。
するとお孫さんは、私のところに来るとニコッと微笑んでくれた。
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