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【 最終話: 小鳥さんになったから 】
『ドサッ!!』
「きゃあーーっ!!」
「お、おい、大丈夫か! ダ、ダメだ……! グチャグチャだ……」
「誰か飛び降り自殺したぞぉーっ!! 救急車、救急車を誰か呼んでくれーーっ!!」
『ドサッ!!』
「お、おい、もう一人落ちてきたぞ!!」
「この女性も、ダメだ……」
「あっ! この女性は、確か……、最上階に住んでいる新婚さんの奥さんじゃないか……?」
「そ、そうだ……。名前は、確か……」
「『小鳥さん』だ……」
私は、涙を流しながら、笑顔でお空に飛び立ったの……、
『小鳥さん』として……、
自由を求めて……。
END
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