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なんということか、さっき質問に回答したばかりだというのに、もう回答に対して返事がついていたのだった。 この質問者、本気だ。と私は思った。 『回答ありがとうございます! メルティー様に背中を押されて勇気が出たので、先ほど娘に思い切って話しかけてみました。 本当にくだらないことを話しかけました。 正直、自分でもこんなことを言ってどうするんだと思ったくらいしょうもないことを娘に言いました。 娘の反応は鈍かったです。 というか、約四年ぶりに父親に話しかけられても、どう反応したらいいのか分かりませんよね…  なのでまあ、これで関係を取り戻せたとは全く言えませんが、この調子で娘とちょっとずつ近づけたらいいなと思っています。 結果の報告は以上です。 続けてという形になって申し訳ないのですが、またまたアドバイスを頂きたいことがあるのです。 それは、具体的に何を娘と話したらよいかということです。 メルティー様はどんな些細なことでもいいとおっしゃいましたが、お恥ずかしい話、些細なことと言うもののさじ加減が分かりません…  あまりに取るに足らないことを言っても、逆に娘を困らせてしまい逆効果なのではと考えてしまいます。 なので、具体的にどういったことを話しかけたらよいのか、ということについてのアドバイスを頂けたら嬉しく思います。 私は本当に単純な人間なので、こうして誰かに話を聞いてもらって背中を押してもらえるだけで勇気が出るのです。 会社の同僚にも、妻にもなかなかこういう話ができず、ずっと困っていたのです。 メルティー様にこうして話を聞いて頂けることを嬉しく思います。 では、アドバイスの方よろしくお願いします。』 この質問者が前に踏み出せたことを嬉しく思うと同時に、先ほど抱いた疑問もますます濃いものとなってきた。 その疑問とはすなわち、『この質問者、私の父親なのでは?』というものだ。 私が最初の質問に対して返事をしたのは、まあ大体2時間程度前のことだ。 それに対する今読んだ返事が来たのは、15分ほど前のことだ。 今読んだ返事によると、この質問者は「私に背中を押されて勇気が出たので娘に話しかけた」。 私は回答をしてから30分程度布団の上で考え事をし、その後お風呂に入り、30分程度で上がった。 とすると、この質問者は、返事を書く時間を考慮すると、私が回答をしてから今の返事を書くまでの大体2、30分の間に、娘に話しかけたことになる。 この2、30分の間に、約四年間にわたって一切口をきいていなかった娘に対して下らないことを話しかけた父親が、日本に二人もいるとは思えなかった。 やはりこの質問者は私の父親なのでは、と考えざるを得なかった。 しかし、この返事からは娘に具体的にどういったことを話しかけたのかが分からない。 なので、まだ確定したとは言い切れない。 が、ここはちゃんとはっきりさせておきたかったので、私は次の返事で攻めてみることにした。 『ご返事ありがとうございます!  アドバイスをすぐに実行するその勇気、とても素晴らしいと思います!  まさかアドバイス一つでこうなるとは、約四年間も娘さんと口をきけていなかったことが嘘みたいですね笑  質問者様のためなら、私は何でもお話は聞きますし、アドバイスもします! ところで、気になったのですが、質問者様は娘さんに何と言って話しかけたのでしょうか? 話しかけた内容と、それに対する娘さんの返答を教えて頂けたら、こちらとしても状況を理解するのに役立つので、可能であれば教えて頂きたいです! これを知った上で、具体的に娘さんに何を話しかけるかということについてアドバイスをしたいと思います。 メルティー』 さあ、次の返事を待つとしよう。 返事次第ではこの質問者が私の父親だということがいよいよ確定的になる。 今日は疲れたからもう寝よう。 明日は学校だ。 母親をもうこれ以上心配させるわけにもいかないし、しっかり行かないと。
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