姉のセーラー服

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その後のことは、自分でも理解ができないが、洋平は今着ている制服をすっかり脱ぎ捨ててしまっていた。 代わりに袖を通したセーラー服は、いつもの制服よりもどこかひんやりと感じられる。セーラー服にボクサーパンツの姿はあまりにも不格好で、意を決してプリーツスカートに手を伸ばした。足を通し、スカートを腰の位置まで引き上げて行く。サイズは若干きつかったが、やせ型の洋平は問題なく着ることができた。 セーラー服の裾がかかるのを避けてホックを止めると、姉の制服を身に纏った姿が完成した。半端な白靴下で良いのかは疑問だが、思ったよりも着こなせている事実に自分が一番驚いていた。 そんなことをしていると、もう遅刻ぎりぎりの時間になっていた。今から急いで出れば間に合うが、なんとなく脱ぐのが惜しく思えた。
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