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中村秋子には悩みがあった
昔から如何ともし難い身体の悩み
顔ではない
顔は小顔 でそこそこまーまーなルックス
性格も良し
ならばなんだ?
彼女はそう
足が太いのだ!!!
まーそりゃぁもうね、お世辞にも太くないよ〜などとは言い難いのである
今、魔法使いのおばあさんに会ったとして、悩みを一つだけ叶えてやろうと言われたら迷わず「美脚にしてくださいまし」という妄想をしたのも一度や二度ではない
35歳とは言え未だ操を守っている秋子
そのくらい思い詰めていたのだ
だがしかーし、誰一人として秋子の悩みなど気にする者はいない
なぜなら、誰もが秋子と知り合った時からすでに足がものすごく太かったのだから
今更、他人がどうこう言うシロモノではない
太くたって何にも支障はないのだからして、いーじゃないか
って言うより、興味をもたれていないのだ
そりゃぁそうだ
好きでもない女の足などどうでもよかろう
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