So long! さようなら! -10-

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14.  弟から妻の里子が話していた内容を聞かされていた姉の順子は 数日後見舞いに行った折、弟修造のいないところで里子から 遥に弟の事で連絡を何度もしているのに返事がなくて困っていると 聞かされた。  順子は里子に、私が遥に連絡を取ってあなたとの話し合いの場を 設けてあげると提案する。  一方・・・  里子からの提案にいろいろあれこれ悩んだ末、結論を出した 遥の元に義姉、順子から連絡があった。  「遥ちゃん、いろいろと煩わしい事をお願して本当に ごめんなさいね。  保険のほうは上手く運んでますか?」  『お義姉さん、大丈夫ですよ。  会社に保険に詳しい人がいるのでアドバイスしてもらって何とか 上手くいきそうです。  費用は掛かりますがやはり弁護士をつけて話をつけるほうが 断然支払われる額が違ってくるそうですから、弁護士を頼むことにしました』  「ありがとう、ほんとに遥ちゃんは頼り甲斐があるから助かるわぁ~。  ところで、里子さんあなたに信じられないようなお話を 持っていってる・・わよね?」  『修造さんのことですね』  「やっぱりね、里子さんったら。  まだ意識が戻ってからそんなに日も経ってないのに修造にも あなたのところへ戻ったほうがいいって事をね、きれいな言葉を 並べてだけど言ってるの。  もう私あきれちゃったわ。  修造がまた淡々とね、里子さんに言われた事をそのまま私に話すの。  ほんと馬鹿夫婦よね」  『・・・』
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