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4-2.☑
妻とは僕からの熱烈アプローチで結婚した。
これまで妻からおおっぴらに好きだとか、愛してるとか
言われたことはない。
そのせいか、この次こそは断らなければと思うのに里子から
好きだと言われる度、熱い忘れていた熱情が呼び起こされ
誘われると断りきれなかった。
そんな弱い自分のせいで、とうとう見つかってしまった。
こんな事を続けていれば、いつかはと分かっていたことなのに。
里子の旦那にだっていつバレるか。
妻の本心がどこにあるのかは分からないが、里子にも里子の旦那にも
何か連絡をするようなことは今のところなさそうだ。
夫婦生活は流石に断られたが、昨日の今じゃ仕方のないこと。
騒ぎ立てずいつもと同じように生活してくれているのだから
良しとしなければいけない。
自分がこの先、余所見せず良き夫良き父親でいれば平穏でいられるのだ。
里子にも妻にバレたから、もう関係はおしまいにしようと言うつもりだ。
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