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「ごめんね、シーツ汚して」
「いいよ。それより、もう動いても平気?」
オーガズムに達した茉以は、しばらく放心して動けなかったのだ。
智樹が体を拭いてあげたり、水を持って来て飲ませたりして、ようやく人心地ついたところだ。
「ん~、まだ平気じゃない。だって……」
(あんなに凄いの、初めてだったんだもん)
「だって、何?」
「いや、何でもない!」
付き合い始めて間もない智樹に、恋の履歴をまだ知られたくなかった。
(エッチな子、って思われたくないもんね)
「それにしても」
「ん?」
「茉以がこんなにエッチだなんて、知らなかったなぁ」
(すでにバレてる!?)
「僕がエッチになるのは、智樹だけだから」
「本当?」
「ホント」
嬉しいよ、と智樹は茉以の頬にキスをした。
涙の後には、晴れやかな笑顔の虹がかかった。
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