一日目

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一日目

真夜中、私は突然目を覚ました。 開けっ放しの窓から吹き込む風が、ベッドの上に月光を運んでくる。 夜に起きるなんていつぶりだろう、どうして起きちゃったんだろう……そんなことを考えながらもそもそと寝返りを打とうとして、異変に気付いた。 何だろう、感触がいつもと違う。 布団を触った時の感じとか、枕に埋もれている顔半分とか、足もちょっとおかしい気がする。 暗いからかもしれないけど視界も違う感じだ。 どうなってるんだろ? 腰のあたりまでずり落ちた布団を顔まで引き上げようとして、上手くつかめないことに気づいた。 ……ほんと何なの? 自分の手を見たら、パジャマの袖に隠れていた。 明らかにおかしい。 だってこのパジャマ、サイズはピッタリなはずなのに……手を丸めてるわけでもないのに、何で指先すら見えないの? ぶんぶんと軽く手を振って肘までパジャマの袖を落とすと。 「んっ?」 え? 私の手は丸くなり、腕全体に毛が生えていた。
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