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「彩楓、本当にありがとう!
私の夢を叶えてくれるなんて…」
私は彩楓に心からのお礼を言った。
「彩楓、お姉ちゃんのために頑張ってくれるのはとても嬉しい!
でもね彩楓、彩楓は自分自身のためにも頑張ってほしいと思うよ!
今日の試合全力で戦いきることができれば、勝っても負けても彩楓は成長できると思うよ!」
私が彩楓に言葉をかけると彩楓は、
「うん、わかったよ!
そうだねお姉ちゃん、私は自分自身のためにも、今日の試合頑張るよ!」
と私の気持ちを素直に受け入れてくれた。
大会スタッフから、
「試合の時間です。
コートに入ってください。」
と声をかけられると彩楓が、
「お姉ちゃん、行ってくるね!」
と私に声をかけてくれた。
私は強い意志で決勝戦に臨む、彩楓の後ろ姿を見送った。
私の目からは涙が溢れ出て止まらなかった。
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