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テニスサークルの皆が練習を頑張る姿を見て、私は少し元気になれたような気がした。
テニスサークルの練習が終わって母に大学に迎えに来てもらい、彩楓と私は車で自宅に帰宅した。
夕食を済ませて私が自分の部屋にいると、私の部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「お姉ちゃん、入っていい?」
彩楓の声だったので、
「いいよ!」
と答えると彩楓が部屋に入ってきて私のベットに腰かけた。
「どうしたの?」
彩楓に私が優しく声をかけると彩楓が、
「お姉ちゃん、本当にごめんなさい。」
と謝ってきたので私が、
「えっ、私何かしたっけ?」
と言うと彩楓が神妙な面持ちで、
「事故のこと…
あの時お姉ちゃんがかばってくれなかったら、私は大怪我していたと思う…
私をかばったためにお姉ちゃんが大怪我して、歩けなくなっちゃって…」
と話したかと思うと、彩楓は涙を流し始めた。
私は彩楓は本当に良い子だと思った。
「彩楓、あれは事故だから仕方がないんだよ!
彩楓は何も悪くないよ!
確かに車椅子での生活は不便だけど、おかあさんと彩楓が私の面倒見てくれるから助かっているよ!
おかあさんと彩楓には、本当に感謝しているよ!」
と私は正直に感謝の気持ちを伝えた。
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