妹の思い

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「それより彩楓、テニスは楽しい?」 私が彩楓に言葉をかけると、 「お姉ちゃんは好きなテニスができなくなって、私だけテニスしていていいのかな?」 と私を気にかけて言ってくれたので、 「私のことは気にしなくていいから、彩楓はテニス楽しんでよ!」 と私は率直な気持ちを伝えた。 「お姉ちゃんは、全日本テニス選手権大会で優勝するのが夢だったよね!」 彩楓の言葉に私が、 「うん、そうだね!  この夢が叶えられないのは、少し残念だけれどね!  私の夢、彩楓が叶えてくれたら嬉しいんだけど…」 とつい私は正直な自分の気持ちを口に出してしまった。 すると彩楓は無言になってしまった。 「ごめん彩楓、今の話は気にしなくていいから…  彩楓は今まで通り、テニスを楽しんでくれればいいからね!」 と私は慌てて話を訂正した。 でも彩楓は今の私の言葉を重く受け止めているようだった。
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