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中学2年生の頃、憧れていたバレー部の先輩に告白した記憶
恥ずかしがり屋だったワタシは、一年以上も想いを寄せ続けた先輩に想いを伝えることが出来ずにいた。
結局、告白に踏み出せたのは先輩が卒業する日の前日。当日では2人きりになんかなれないだろうから、これが最後のチャンス
普段とは違う帰路、夕日が沈み、先輩と友達が別れるのを確認してから少しして声を掛けた
「は、あの、す、すいません」
絞り出せた精一杯の勇気。多分、全部おかしかったかもしれない
それでも先輩は笑う事もなく、しっかりと向き合ってくれた
「どうしたの」
「あの、その、ワタシ、せ、先輩の事が」
それ以上、言葉が紡がれない
下を向いてモジモジしてしまうワタシ
先輩はそんなワタシの顔を、しゃがんで覗き込んできた
「ん、どした?」
先輩に真っ赤になった顔を見られたくなくてスカートを握り込んでいた両手を慌てて顔に持っていく
その途中、ワタシの両手が先輩に捕まれる
「大丈夫だから、」
先輩は優しい笑顔を向けてくる
それより手、先輩の手がワタシに、、
「す、好きです!せんぱぃ」
ああああぁぁぁ、言ってしまった
どうしよ、どうしよう
一層熱くなる顔を隠そうと自らの手を向けるが、先輩に手を握られている事を思い出しオーバーヒート ぷしゅー
「ありがとう、嬉しいよ」
先輩はワタシの頭を手でポンポンっとしてきた。あれ、いつのまにかワタシの両腕が自由になってる。じゃなくて!
「あ、あの、それって」
「オッケーって事だよ」
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