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おまけ
夏休みが開け、また忙しい日々が始まる。
俺は相変わらず1人で大学生活を送っている。
でも…。
純は綾瀬への気持ちにケリをつけ、今は俺と共に再スタートしている。
だから…俺だって変わらなきゃ。
意を決し、向こうの席で夏休みの思い出話に花を咲かせる元イツメンの元へ行く。
「なあ」
「…へ?」
「健志…」
「この前は、ずっと無視してごめん!」
「「…!」」
「いろいろ行き詰まってたとはいえ、あれは態度がすぎたよな。ほんとに、ごめん!」
「…。」
「…俺の方こそ、ごめん」
「…へ」
「俺も、ごめん」
「友達が…落ち込んでるのに俺ら何も話聞こうともしないで」
「…」
「ちゃんと、お前と向き合えばよかった」
「これからは、何かあったらなんでも言えよ!」
ああ、なんだ。すごい簡単だったじゃん。
「ありがとう」
「いいってことよ」
「それより健志さ、随分元気になったみたいだけど?」
「?」
「もしかして?夏休みの間に?」
「恋なんかしちゃったりして?」
2人が俺の顔を覗き込んでくる。
「…まあな。俺、夏休みに恋人できたんだ」
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