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「ぅ…ん…」
なんか、喉乾いたな… と、寝返りを打ったときだった
「…ん?」
人肌に触れた気がして目が覚めた
恐る恐る布団を捲る
「…え?」
昨日確か…猫を拾ってきたはず…
でも、そこにいるのは…明らかに少年だった…それに…
「ジジ?!」
「んー?何??ユノ…まだ眠いよ…」
「ぇ? …ってか、ちょっと待て!」
再び布団に潜り込んだジジを確認するように、布団を捲った
「ジジ!」
「だから、なんだよユノ!」
「…これは夢か?ほんとにジジだよな?!」
「だから、そうだって言ってるじゃん。ユノが名付けてくれたんでしょ?」
「あ、そ…そうだったな… と、取り合えず服を着ようか?」
目のやり場に困る…
「えー?このままでいいよ~僕猫だし」
「いや、どーみても人間だから!」
「え?うそ?!」
パタパタと何処かに走っていく
それに続くように、俺もジジの後を追った。
「きゃー!!嘘みたい!!え?え、なんで??僕、猫なのに…」
鏡の前で百面相しながらはしゃぐジジを抱き締めた
「ジジ、俺のところに帰ってきてくれたんだな?」
「帰る?帰るって何が??」
ジジの姿は、10年前のあの日のジェジュンで…
いつの間にか俺は、泣いてたみたいだ…
「どうしたの?ユノ…どっか痛いの??」
心配そうに見上げるジジを再び抱き締めた
間違いなくあの頃のジェジュンだ。あの頃の俺たちは、あんまり変わらないくらいだった身長も、俺の方が遥かに大きくてジェジュンの身体をすっぽり包んでしまう。
ふと、視線の先に形の良いヒップが目に入った。
「…ヤバイ」
一瞬、息子が反応しそうになり太ももをギュッと抓った
「え?何??どうしたの??」
「何でもない!!兎に角これ着とけ!」
自分のTシャツを脱ぎ、ジェジュンに着せた。
どっからどう見てもワンピース…
「わぁ~、これユノの匂いがするぅ//」
クンクン匂いを嗅ぎながらぴょんぴょん跳ねてるジェジュンをみて、微笑ましく思った
… なんか、猫って言うよりウサギみたいだな(笑)
「まだ、早いからもう少し寝ようか?」
「…うん、僕、眠い…」
ジジの手を引き、再び布団に包まった。
隣を見ると、既にスースーと寝息をたてるジェジュンがいた。
あー…神さま。夢なら覚めないで…!!
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