12人が本棚に入れています
本棚に追加
「おっかえり~!ユノ~!僕、お腹へったよ~!」
「ぇ?!」
一瞬固まった。
玄関を開けると、ジェジュンが居た…
…なんで?やっぱ、夢じゃなかったんだな…
俺はジジを力いっぱいに抱きしめた
「痛いって!ユノ!一体、どうしたんだよ?!」
「夢…じゃないよな?」
「ふぇ?何が??」
「ううん、何でもない…」
「それより、ユノごはん~!」
「あ、そうだったな」
こぼれ落ちそうになる涙をジジに見つからないように拭い、部屋の中に入った。
「今日はどれがいい?」
買い置きのカップ麺をテーブルの上に並べた
「う~ん、どれにしようかなぁ~?これがいいかなぁ~?うん、これ!」
「了解。」
俺は台所に立ち、お湯を沸かした。
ジェジュンがまた消えてしまわぬか心配で、たまに後ろを振り返る…
ジジは、俺が振り返る度に気付いてニコッと笑ってくれた。
その度に”あぁ、良かった“と安心する
そんなことを何度か繰り返し、俺はカップ麺に湯を注いだ
二人並んで食べる食事はやっぱ最高だった。いつもは一人で寂しく食べてるのに…同じカップ麺とは思えない美味しさ(笑)
自分でもビックリするくらいゲンキンな奴だ。俺は…
「ユノ、毎日こんなの食べてるの?」
「まぁな、俺、自炊出来ないし…それにカップ麺ばっかじゃなくて、たまにコンビニ弁当だけどな(笑)」
「ふぅ~ん…」
「それ食べたら風呂な?」
「うん…」
「今日は一緒に入るか?」
「うん///」
食事を終えると、湯槽に湯を張った
「さ、入るぞ?」
「うん」
ふと、視線の先にある大きめのTシャツから覗く白い脚にゴクリと喉を鳴らした
ジェジュンはぺろんとTシャツを脱ぐと、その素肌が露になった。
そういや、Tシャツしか着せてなかったな…さすがに下着位買ってやらなきゃな…
俺的に全裸にTシャツって…蛇の生殺しみたいなもんだしな…
ところが…ジェジュンにシャワーを当てると、回りに煙が立ち込めた
「え?」
シュルシュルと音を立てるようにジェジュンの身体が小さくなり、みるみるうちに猫の姿になった。
「ニャー…」
ーやっぱり…ってか…
「ジジ、お前…身体が濡れると猫になるのか?!」
「ニャー…ニャー」
俺はすぐに風呂を出て、ジジをドライヤーで乾かした
最初のコメントを投稿しよう!