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目が覚めてもなお隣にジジがいる…
誰がなんと言おうと、俺は今、とてつもなく幸せだ//
暫くしてジジの食慾が目に見えて落ちた。
「どうした、ジジ?食慾ないのか?」
「…うん、ごめんね//」
「謝ることじゃない。俺の事はいいから、横になってろ?いいな?」
「…うん」
そんな日が続いたと思ったら、食べてないわりに丸みを帯びてきた。ジジに言ったら、気にするだろうからあえて言わないが…
「俺は、学校行ってくるから…なんかあったら電話しろよ?」
「…うん」
「ただいま~! …ジジ?」
「………」
「ジジ?」
「ニャー…」
「ーぇ?」
バイトから帰宅すると、ジェジュンは猫の姿だった…
水には濡れてない筈なのに…
「ーなんで?」
一体何が起こったのか?まさか、やっぱ夢だったってことはないよな?
…俺は長い夢を見ていたのか?
「ニャー…」
膝に乗るジジを抱き上げた。なんか、重くなったな…
「ん…?」
お腹の辺りがなんか動いてる…?まさか、病気?!
俺は慌てた。
でも、この時間じゃ病院は閉まってるだろうし…とりあえず様子みて、明日になったら病院に連れていくか。
ところが、朝になるとジェジュンが隣に寝てた?
「あれ?ジジ…?」
「ん?あ、ユノおはよう//」
「お、おはよう//」
「産まれたよ、僕たちの赤ちゃん//」
「え?ジジ…なに言って…?」
「ほら//」
華奢な腕の中には2匹の仔猫が居た。
「……」
「名前はもう決めてあるんだ//こっちが“ネネ”こっちが“ココ”ココはユノに似てるでしょ?」
「そ、そうだな…」
こんなことって…にわかに信じがたいが…ジジが俺の子だというなら、そうなんだろうな//
「僕、幸せ//」
「俺も…//」
この日からジジは濡れても猫にならなくなった。
「なんで、“ネネ”と“ココ”なの?」
「それはね…ユノも仔猫達も僕の物(ネッコヤ)だから//」
こうして二人と二匹は幸せに暮らしましたとさ…
~終~
最後までお付き合い頂きありがとうございましたm(__)m
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