1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
ミカちゃんが、たいこをトンタンとたたきました。
「あ、ミカちゃんたいこ始めたの?」
「ドラムだよー」
「いつから?」
「最近。だからたくさん練習しないと」
ミカちゃんが、たいこをトコトコトコとたたきました。
「わあすごい。お父さんも上手だし、すぐにうまくなりそうだね」
「神ドラマーの娘だもん。実は、もうファンもいるんだ」
「えっ?」
「よーく聞いててね」
ミカちゃんが、たいこをタン! とたたきました。
『キャッ』
『うわっ、今日やばすぎだろ』
「ね? 下で人間がキャーキャー言ってるの、フーちゃんにも聞こえたでしょ?」
「ミカちゃん。もしかしてそのたいこ、お父さんのなんじゃ……」
「ドラムだよー」
ミカちゃんが、たいこをトンタンとたたきました。
下界で2回、かみなりが光るのが見えました。
最初のコメントを投稿しよう!