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忘れられない人
前ページで、彼女を語った。
看護して、半年の入院後自宅にて療養。
いわば、訪問看護の選択をされ、退院。
私は、変わらず、日々、その病院に従事し知識、技術の習得に毎日、毎日、励みながら日々経過していった。
夜間学校だった為に、3年間通い。資格を得て、晴れて正看護師として、その病院で働いていた矢先。たまたま、外来へ、検査結果が欲しくて訪ねていく道のりで、外来待ちしていた。 ある婦人に声を掛けられた。
婦人:「看護婦さん!看護婦さんてば!!」
身体を叩かれそちらを向くと
私:「ああ!あの時の林さん!」婦人は、あの、二人部屋の方で今は定期的に通院していた。
婦人「看護婦さん!あの娘亡くなったんだよ。先月。」
私、、、え!!ウソ!え!何で知って?つーか、そうなんですか?
正直、驚いた。進行速度を考えたら、正直
頑張ったんだ。と。。。そう思う。
婦人:「貴女。よく楽しそうにあの子と話ていたよね。花ちゃんも沢山笑ッてたんだよ。貴女みたら、教えたくなっちゃった。 最後の顔が安らかだったよ。」
私:。。。。そうですかあ。安らかだったんですね。。。。頑張ったよね。。。。教えたくださりありがとうございました。
すぐ、外来に用事を済ませ、病棟に戻り、私はまた、トイレに行った。 しばらく泣いたんだ。
人は、必ずエンドがある。それはもうホントにどうしようもないんだ。
それまで、どう生きるか。出来ればやはり、少しでも、笑ッていたい。
そう、思う。
おわり。
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