心をふるわされた行動

1/1
前へ
/27ページ
次へ

心をふるわされた行動

私は職業上、人を看取る事には慣れている。 それこそ、素手で、最後を看取る事もあった。 しかし、私は、動物の死。特に自分で、一緒に過ごしている動物以外の死骸に触れる事が出来ない。 ある日の晩。その頃は、一人暮らしにまだ少し不慣れだったころ。 私には2つ下に妹がいる。その妹からこんな電話が掛かってきた。 妹「お姉ちゃん。今さ、動物病院に。居るんだ。」 私「え?何で?」 この頃、妹も、高校を出て全寮制の専門学校にいた。 妹「学校帰りにさあ。犬が轢かれていてさあ。見たら、チワワ!びっくりしたよ!?で。近くにたまたま動物病院あったから連れて行ったんだ!」 私「ウソだあ。んな訳ない。」 妹「本当なんだよ!でね。先生がさあ。あらあら。どうしました?ってゆうから、轢かれてましたとゆったんだ。」 先生「君の犬じゃないの?」 妹「そうなんです。助かりますか?」 先生「分からない。けど、治療するとお金かかるよ?いい?」 妹「大丈夫。助かるなら助けてあげたいから」 先生「分かった。」 この後、治療にあたる。 会計の際に。 先生「お金いいよ。要らないよ。だって君の犬じゃないし。助けるのが僕の仕事」 妹「駄目ですよ!払います。」 先生「君。学生だろ?早く帰りな。」 結局、払わず帰らされた。 ただ、奇跡だった。助かったし。 なんとその後!飼い主さんが現れた!? 奇跡としかないのと。 命に対してこんな行動が出来る妹の行動に、かなり泣けたんだ。 おわり。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加