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最後のセリフ
私には二人妹がいる。2つ下。5つ下に。
5つ下の妹とは、もう、10年会えていない。
私はあの頃はお金が必要だったから、只管夜勤アルバイトを重ねまくってお金を作っていた。
だから、その頃は、実家に居ても、眠るだけ、仮眠をしたら、また、夜勤へ。を、まあ、かなりのワーキングウーマン。
ある日、私は5つ下の妹に、
私「じゃあ!行ってくるね」
妹「行ってらっしゃあい。」
だったかなと思う。
妹は、私がいつ私が帰ってくるのかはわからない。話したかった事があったはずを、私は、知らなかっただけ。
妹「あのさ。叔母ちゃん!お姉ちゃん。今日は帰ってくるのかなあ?」
私には母親のお姉ちゃん。つまり叔母が近所にいて、とても穏やかな方。
叔母「帰ってくるんじゃねえのお。。。家族なんだから、お前の方が知ってっぺよ〜」
妹「あはははははははははは。そうだよね。
分かったあ。じゃあ、家に帰るねえ。バイバイ〜」
これが、最後の言葉。これを最後に、居なくなる。
おい!妹!どっかで必ず生きてろよな!
お前知ってっか!親父が孫の名前をアンタと間違えて呼ぶんだぞ!
お前知ってっか!心配して、警察に行ったり、あらゆる友人に尋ねた事を。
お前知ってっか!あたし。今でも後悔してんだぞ?(なんで、あの日、夜勤なんかやってたんだろう)
スゲー後悔しっぱなしだぞ?
どんだけ、泣いたか知ってっか?
必ず帰ってこいよ。
必ず笑って生きてろよな。
帰ってきたらさ。「ごめんなさい」なんか言わなくていいから、
「ただいまあ!」って、スゲーヘラヘラして帰ってこい!?
せめて、両親があなたをまだ、分かるうちには、必ず帰ってこいよ。
すまん。この場を借りてしまいました。
おわり。
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