プロローグ–とある異世界少女たち Have peace in this working environment–

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「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?手に入った!?あの?絶対当たらないって有名だったMDU?応募倍率天文学的なんだぞ!?ふざけてんの!?」 「ほんとだって!それに私の家に居候してる子の分も買えたから、いっしょにやろうって話になったのよ」 「お前リアルラックぶっ飛んでんだろ……………こちとら全国一斉検挙巡りで応募すら出来なかったんだぞ?」 「ふっふっふー、そういう訳だから、じゃーねー」 うぃーん。と、刑事一課の入り口の自動ドアが閉まる。 彼は、その場に、立ち尽くす。 「……………………あの野郎、後で覚えてろよ…………!」 一人になった刑事一課のオフィスルームで、彼は1人呟いた。 都内某所 「てな訳で、セットアップ完了!綺羅羅、被ってみて」 「ん。…………………だいじょうぶ。」 都内某所に存在するとあるマンションの一角で、異(・)世(・)界(・)よ(・)り(・)来(・)訪(・)し(・)た(・)二人の少女は、ダイバーギアのセットアップを行っていた。 「にしても、エースも大変よね。勇者探しなんてしなきゃいけないんだし」 「なら、わたしたちも、てつだう?」 「また今度ね!今日は久しぶりのお休みなんだから。目いっぱい遊ぶわよ!」 「ん。」 公安局から帰ってきてジャージに着替えた葵と中学校から帰ってきてパジャマに着替えた少女─────天ノ華綺羅羅(あまのはなきらら)は、ダイバーギアを被っていた。 初期設定はとうに済ませており、あとは起動コマンドを唱えるだけだ。 「13:59。さあキララ。準備は良い?」 「ん。」 運命の時は、動き出す。
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