前世で人気だったRPGの世界に悪役ピエロとして転生したみた

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オレの人生、悪いものじゃなかったよ。 ハッと気がつくと目の前の黒髪紫瞳褐色刺青眉目秀麗と要素てんこ盛り過ぎて中国語みたいになった。まぁ、そんな男に説教?されてた。 「1人で人間の所に行くな、行ったとしても傷をつけて帰るな、倒れたお前を見た時は肝が冷えた。」 傷、倒れた、あぁ何となく覚えてる、でもこれオレの記憶じゃなくない?じゃあ誰のって?知らんがな。 ていうかオレついさっき死んだし、え?これが漫画でやたら流行ってた転生ってやつなの?え?転生ってこんなハードなん?気がついたらこれまでの記憶ドバッと脳内に流し込まれてしかも記憶の限りでまおーなこの人、つまりラスボスに氷点下の眼差しかまされる所から始まんの?? 「お前、まさか人を庇ったのではあるまいな。」 いかん、いい加減無言は無理みたい。んーでも喋ってばれたりしない?この人なんか鋭そうだし。あ、何か記憶見ると今のオレ前世のオレとそっくり?まぁ所詮オレはオレってことかー。 「庇ってないよ?急に物が倒れてきてね、びっくりー。」 うんうん。オレってこんな感じ、ケッコーテキトー。訝しげに見られる。でも事実だ、ボケーっとしたオレは彼を護りたくて崩れかけた建物の下敷きになった。人は護ってない、人は、ね。可愛いワンコだし。幸い怪我がないのを確認して倒れた。 「じゃあオレ行くね。」 そうそう、分かってたけどここオレのうちじゃないし何かもっと重要なこと思い出せてない気がするし 「いつもはもう少し居るだろ、行くな。」 わ〜なんだこの暴君め。そういえばオレこの人の部下だし逆らっちゃダメ?だよね。んーと唸っていると、なんか勝手に口が開いたんだわー。 「やだよーーだ。人は殺さないし、オレの自由を奪わない、そういう約束でしょ?」 へー、そうなのか。あぁ!オレってなんだかんだで人間たちを痛めつけなきゃで、なんやかんやでこの人の部下になったんだ。 っておい!オレ記憶を流し込まれてって言った割に全然流し込まれてないじゃん。でも闘うのが好きだったオレは頼まれてもなくとも人間の所にいってイツメンとバトってたわ。へー、喧嘩好きだったのかオレ。今は? 今は別に前世平和の国の民なオレは戦い方すら知らんしカギャクシュミ?も勿論ない。あれ?これそっこーバレるなぁ。 まおーはなんか黙ってるし、ま、いいやうち帰ろ。やたらと重いドアを開けて歩いていく、全然わかんない道も前のオレが分かってるみたいでスイスイ進む。 ここ広いなー、玄関まで何十分かかんの?ていうか今まで誰ともすれ違わないんだけどそんなことある?道もどんどん狭くなるしもしかして裏道かな〜? 「あ、出れた。」 初めて見た異世界の外は ハロウィンでした。 暗い夜の世界、異形だったり人型だったりケッコー怖い!でも愛嬌のある、んむ、パーリナイって感じー!!なんだか楽しくてチラチラ見たりしたけどあっちはオレの姿が視界に入った途端散らばって逃げ出す。 …なんかしたっけ? かなり歩いたけどこれ以上行けないみたい。なんか境界線があってちょっと嫌な色の膜が張ってある。これが噂の結界ってやつですかー!!え?え?触っていい?死んじゃうかな?まぁいいや、さっき死んでたし。えいっ!と両手で突き出すとなんの抵抗もなく向こう側に行くので勢い余ってズッコケる。 「イタタ、……え、うわ、ほぇ〜〜!」 こんな間抜けな声を出してしまったのには勿論理由がある。さっきまでハロウィンパーリナイだったのが急に天国になったのだ、やっぱ死んだ?思わず後退りするとまたダークな世界にただいまする。また越えると天国、 なんていうの?お花畑が広がってなんかあっちは夜なのにこっちは真っ昼間でキラキラしたのが飛んでる。 あ、近づいてくる。 頬っぺたや首をすりすり飛び回ってくすぐったい。ヘ〜、妖精か、てことはどこだ此処。またまた歩く今日のオレ歩きすぎじゃね?万歩計余裕で1万歩いってそう、もって無いけど。ん? 「姉さん!探したわ〜、またフラフラいなくなって〜。」 なんか凄い美女が話しかけてくる。おー背がオレより高い……だと!?(べ、別に気にしてなんか無いんだからね!泣)そんでミディアムのオレよりピンクっぽい白髪(オレは白髪っぽい?)、垂れ目のワイン色の瞳で出るとこ出てる身体に纏う服はノースリーブの細かいお花の柄の入ったワンピースで清楚なのにちょっとえっちー感じ。ちょっと待って?えっと誰だこの子は、待て待て今記憶をうーん、うーん、可愛い。 ちょい一旦待って欲しい、ほらオレってば今記憶曖昧だし女の子耐性皆無だし、あとツッコませてほしいんだが、……姉さんってなんなん!?オレ男だよ!?ガタイはまぁ良く無いけど胸ペッタンだしアレも!ちゃんとツいてる!! ここでまた記憶を辿る。 あっ、 オレ今世精霊だったわー。 ___________________________________ 書きたかったところ。気が向いたら続きも書きたい。
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