結婚から半年

6/6
前へ
/31ページ
次へ
しかし、お付き合いをする気にはなれませんでした。 それからお友達として接していました。 母に頼まれ料理を運んでくれるようになりました。 週1回息子を連れて。そのうち3人で食事をするようになりました。ただそれだけでした。 あの日南が見た光景は家族ではありませんでした。 それから落ち込んでいた私を2人が支えてくれました。 2人の存在は私の支えであり癒しに変わりました。 2人に私も何かしてあげたいと思うようになりました。 2人と一緒にいるうちに、やっぱり1人でこれから生きて行くには寂しいと思うようになりました。 私は来月に結婚します。妻と息子と3人でもう1度家族を作ろうと思います。 南は幸せですか? この手紙を最後にします。体には気をつけて下さい。 旦那様と末長く幸せでいる南の姿を願ってます。                  和田 修斗 南は泣いていた、どんな気持ちなのかは聞かない。 肩を抱きただ時間がすぎていく。 私達は何も変わらない。南と一緒に生きて、死を迎える 亡くなった妻に感謝をして、元旦那さんの家族の幸せを祈りながら。毎日生きていく。            終           
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加