束の間の癒し

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「ヘッドスパとドライヘッドスパどちらが好みか教えてくれますか?」 ??? 「どちらもわかりません」 「あ、そうですね、直接とシャンプーしながらですね。先にドライから始めさせて下さい。 イスをリクライニングしタオルを巻かれる。 「あ!背広あずかりますね、勉強になります。」 背広を脱いでわたした。ハンガーに掛けてくれた。 そして始めてくれた。 頭のマッサージなのかな?気持ちがいい。一気に眠気がくる。 やっぱり歳だな。最高だった。天国だな。 うつらうつらしていた。 「次はヘッドスパになります。シャンプー台へ」 「あ、はい。」寝ぼけてふらつく。 「大丈夫ですか?疲れたまりまくってますよ?硬くなってました。では始めさせていただきますね。」 これも気持ちがいい。どっちがいいじゃなく両方いい。決められなかった。。。 「はい終了です。あとはブローして終わりましょうか」 髪を乾かしながらセットしてくれた。 視界がはっきりして。頭もスッキリしていた。 「お疲れ様でした。終了です。どうでしたか?」 「どちらとも天国、で最高だった。どちらもいい。決められないな。崎田さん上手だね。一気に視界がすっきりしてる。」 「ふふありがとうございます。年季入ってますからね。練習に付き合ってもらいありがとうございました社長。」 なぜかお礼をされた。 今ならわかる彼女の優しさだ。練習じゃない。彼女は練習しなくてもいい。俺に優しさをくれた。いい年したオヤジの癒し。それ位はいいだろう?
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