188人が本棚に入れています
本棚に追加
タクシーで帰る彼女を見送る。
「これ、社長に渡すなんて失礼なんですけどこれ。ホットアイマスクです。ラベンダーの香りでよく眠れますよ。使い捨てなんで。社長に効果あるかわからないんですけど。どうしても疲れた時休憩中にやってるんです。試して下さい。沢山ご馳走様でした。おやすみなさい。社長」
綺麗にお辞儀してタクシーに乗って帰って行った。
楽しかった。
帰って風呂に入り貰ったホットアイマスクいい香りでゆったりした気持ちになる。優しさがしみる。
それから私は2号店に髪を切りに行った本店は息子が行っているからと理由で。
息子にも指示自分は2号店、息子は本店に顔を出す。
息子はなぜか喜んでいた。私が行かない事に。
毎回崎田さんを指名。ヘッドスパ、ドライヘッドスパ交互にしてもらっていた。月2回の楽しみで癒し。月一回橘さんと同じように報告会として食事にも行っていた。
もう気づいていた。崎田さんに惹かれていた。
髪型も若くみられたくて息子が橘さんにやってもらった髪型に寄せてくれた。似合ってます。大丈夫ですよ。疲れまた溜まってますね、肩首のをほぐしてくれたりした。
お客様みんなにしてる事、それは理解している。
彼女は離婚をしていてその時に自営をしていたヘアサロンを畳んで心機一転東京に来ていた。半年間で彼女から得た情報。妻は忘れていない。裏切りなんだろうか。
最初のコメントを投稿しよう!