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しかし、お付き合いをする気にはなれませんでした。
それからお友達として接していました。
母に頼まれ料理を運んでくれるようになりました。
週1回息子を連れて。そのうち3人で食事をするようになりました。ただそれだけでした。
あの日南が見た光景は家族ではありませんでした。
それから落ち込んでいた私を2人が支えてくれました。
2人の存在は私の支えであり癒しに変わりました。
2人に私も何かしてあげたいと思うようになりました。
2人と一緒にいるうちに、やっぱり1人でこれから生きて行くには寂しいと思うようになりました。
私は来月に結婚します。妻と息子と3人でもう1度家族を作ろうと思います。
南は幸せですか?
この手紙を最後にします。体には気をつけて下さい。
旦那様と末長く幸せでいる南の姿を願ってます。
和田 修斗
南は泣いていた、どんな気持ちなのかは聞かない。
肩を抱きただ時間がすぎていく。
私達は何も変わらない。南と一緒に生きて、死を迎える
亡くなった妻に感謝をして、元旦那さんの家族の幸せを祈りながら。毎日生きていく。
終
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