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「お疲れ様です。」
頭を下げて横を通って行こうとした女性。確か副店長だ。
2店舗の店長だ。娘のために頭を下げる。
「お疲れ様です、確か副店長の方ですよね?私オーナーの上條蓮奈の父親で上條 雄大と申します。2店舗目の店長任されるんですよね?宜しく頼みます。」
名刺も渡した。
クスっと笑い彼女は答えてくれた。
「社長の事は従業員全員知っていますよ。こちらこそ任せていただけて、責任を持ってしっかりやります。よろしくお願い致します。私は崎田 南と申します。」
名刺を頂いた。
「息子さんですか?」
「ええ、やっとアメリカから帰ってきました。」
「そっくりですね?立派に継がれると思います。」
「え?本当かい?心配で仕方ないですよ。」
「オーナーもしっかりしてますし、社長に似てたら大丈夫だと思いますよ?」
「根拠はあるのかい?」
「根拠は社長にそっくりだからですかね?」
「ハハ、それは楽しみだなあなたの根拠があてになるのか」
「私も楽しみです。仕事があるので失礼します」
頭を下げ仕事に戻っていった。
息子の初出社の緊張がほぐれた。
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