日々のプレッシャー

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その後すぐに店長の橘さんから店の事で相談があると言われた。その日は講演会に息子と来ていた。 近くに鉄板焼きの店があったので日頃の感謝を込めてご馳走する事にした。ラウンジで待つように伝えた。 息子はまだ覚える事が沢山あるので会社に帰らせた。 仕事の人と会うから食事も自分で用意しろと。 橘さんを見つけ駆け寄った。会計を済ませて店に行く事を伝えた。行く途中階段があり高いヒールの彼女少しグラついたので腰を手で支えた。 息子の怒鳴り声が響く。 何やってるんだと、橘さんとの仲を疑われた。 「もう60だぞ?」 何を言ってるか意味がわからなかった。もう自分が男だなんて思っていない。 「まだ56だ何があるわからない!」 何がある可能性があるのか?ないだろう。俺には死んだ母さんがいるだろう? 言葉が出てこなかった。橘さんの機転で息子を黙らせその場から去った。 息子様と呼んでいた。お子様扱いだ。息子のプライドは傷ついただろうがあの場所で騒ぎを起こしたのは良くない。他人から注意されて身にしみただろうな。 橘さんに礼を伝えた。
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