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「それでもあんな大怪我をまた、させる人が現れたら、私イヤだもの」
ベルの心は変わらない様子だ。
ヴァンじいさんは大きくため息をつくと、
「分かった。ワシもできる限り協力しよう」
そう言うのだった。
「そうと決まったら、こやつに名前を付けてあげなければのう」
ヴァンじいさんの言葉に、ベルはしばらく考えたのち、
「やっぱり、まだ小さいからチビって名前にしようかな……」
「チビか。チビや、それで良いか?」
ヴァンじいさんにチビと呼ばれた白龍は、いつの間にか目を覚ましており、ベルとヴァンじいさんの会話に聞き耳を立てていたようだ。
ヴァンじいさんの問いかけに、チビは、くるる、と喉を鳴らした。
こうして、白龍の名前はチビに決まり、ベルはヴァンじいさんとチビとの新しい生活を始めるのだった。
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