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「違うんだってば。罰ゲームってのは『好きな人に告白する』事だったの。俺はお前がす好き。それこそ一年の時から好き。こいつらは同じクラスになったのに、全く動かない俺に発破をかけてくれただけ」
抱きしめられたと思った時に聞こえた彼の言葉に思わず彼を見上げれば、真っ赤な顔をした彼がいて、目が合えばすぐに逸らしてしまった。
・・・どういう事だろう。
「もうさぁ、なんなのお前ら。ラブラブイチャイチャはおうちに帰ってからやってよ」
彼の友達の中でも、幼なじみだという人が呆れたようにそんな事を言えば、他の人も示し合わせたように口を開けた。
「そうそう、お前ってば恥ずかしいからっていっつも遠くの方見るから」
「こいつの繋ぎたい手がワキワキしてるの、気付いてあげてよ」
「話すと声が震えるんだってさ。小学生かよ」
くすくすと笑いながら話す彼の友達の言葉に、笑い声は次第にクラスに広がり、いつの間にかクラスメイトから励ましやらイヤミやらを頂いてしまった。
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