やまびこ、学校へいく

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やまびこ、学校へいく

朝が来ました。 私はいつものように小鳥の鳴き声で、 目を覚ましました。 隣のベッドでは、 クラーク博士が、あくびをしています。 やわらかい日の光が、窓から差し込んでいました。 「やまびこ、どうしたかなあ?」 クラーク博士が言いました。 すると、いきなり、屋根の上で、 翼のザサバサッという、激しい音がしました。 それから、やまびこが、なにやら、怒って、しゃべっている声が、 聞こえてきました。 私たちは、急いで、ベランダの柱から、屋根の上を覗き込みました。 カラスが、カーがーという鳴き声がしますが、 よく見えません。 「いいよ、玄関の外まで行って、見てきてあげる。」 クラーク博士が言いました。 私もクラーク博士について行きました。 私たちは表へ出て、 屋根がどうなってるか、見てみました。 どうなっていたでしょう。 やまびことカラスたちは、 お互いに、どっちが大きな声を出せるか、 で口喧嘩をしていました。 「お前たちー!僕をバカにしたな!」 やまびこはそう言って、朝日に向かって、「やっほ〜。やっほ〜」と何度も叫びました。 なんだか、やまびこの体が、まん丸くて、太っていて、 屋根から落ちてしまいそうに見えます。 一方、カラスたちは、さもさもバカにしたように、 「カーカー」と大きな声で鳴きながら、言い返しました。 やまびこは、むきになって、「やっほ〜」とまた叫びました。 「みんな、喧嘩はやめなさい!」 私は屋根の上に向かって、そう叫びました。 それでも、この子たちは、ちっとも喧嘩をやめなくて、大変でした。 「なんだ、生意気め、カラスたち。」 やまびこは下へ降りてきても、ずっと怒っていました。 「どっちの方が、大きな声だっていいじゃない。」 私は言いました。 「いや、オイラの方が、大きな声で、お話できるんだぁ!」  やまはびこは、むきになって言いました。 「なあ、メグ、 うちの学校に、ニワトリが、いることは秘密にしよう。」 クラーク博士が笑いながら言いました。 「あのニワトリは、変な時間に鳴くから、 また学校で、喧嘩になっちまったら、大変だ。」 やまびこは、赤ちゃんのアンと遊んでいました。 その間に、私とクラーク博士は、急いで、朝ごはんを食べて、 学校に行く用意をしました。
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