番外編

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「ただいま」 「お帰り」  晴夜くんが玄関から動かなくなる。 「あ……れ?今日は来ちゃ駄目だった?」  何時でも来ていいって、真に受けたのが不味かったのだろうか?  一応はメールしていたが、合鍵を使わず待つべきだった……と思考を巡らせてるうち、彼が側まで来ていた。  そのまま爽やかな香りに包まれる。 「さくらなら、いつ来ても歓迎だ。ただ俺の彼女のサンタ姿が、可愛いなと思って……」  俺の彼女ってワードに、今でも慣れず照れてしまう。 「クリスマスだからって、凛がくれたの」 可愛いデザインの赤いワンピース。きっとサンタの定番に近いと思う。  凛はセクシーサンタで、気になる彼を落とすんだと意気込んでいたっけ。 「水瀬さんかぁ。なら楽しみだな」  意味有り気に、唇の端を軽く持ち上げた。
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