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星のふたり
星の見えない闇夜の浜辺の波打ち際
あなたとふたりただたたずんでいる
波はボレロのようにちかづいてくる
ふたりの前には過去しかなく
前へと進むことも許されない
ふたりの犯す罪の重さを知り
ただ、呆然とこれから待つ出来事と
何故、出逢ってしまったのかを思い
涙に暮れる私をあなたは
そっと優しく抱きしめる
私はただ、あなたと朝までいたくて
あなたは、私のすべてを奪いたくて
そして、幸せにも未来にも見放され
私たちふたりどうしようもなくなる
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