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さて、最後に一つだけ薫に言っておきたいことがある
「ねえ薫、さっき私に向かって凄い馬鹿って連呼したよね」
「事実だし」
「む、でも私、昔同じ事をしようとした人知ってるよ。それも命綱無しで」
「誰?」
「とぼけちゃってまあ、頭の中お兄ちゃんで一杯で、私との出会いなんか忘れちゃったのかなあ?」
「兄は関係ない!それに恭子は私じゃなくても助けたでしょ」
「そりゃまあ、ご飯食べてる時に無言で飛び降りようとしてる人いたら止めるでしょ」
「ほら」
「薫だって、私じゃなくても助けるでしょ」
「さあ?」
薫が珍しく笑みを浮かべていたので、私もクスクスと笑ってしまった
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