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「それってさ、見えてないだけじゃないの。 ほら、身内の色がわからないとか」  学校の屋上  私がその事を相談している友人の恭子が少し強めの潮風にセーラー服を揺らしながら聞いてきた 「ううん、両親にも妹にも色はあるって」 「じゃあ、全部嘘っぱちでからかってるとか」 「それはないと思う、今でも兄さんは色が見えるって言ってるし。流石に20歳の男がそんな嘘着いてるとは思えない」 「薫のお兄ちゃんが変な人ならあり得るよ」  薫は私の名前だ 「そんな事ない!」 「さすがブラコン、否定が早い」 「違う!」
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