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「ごめんごめん、からかっただけだって」
恭子はいつもこんな感じだ。基本的に私をからかう方向へ話を運ぼうとする。
それが私には、どこか心地良く感じた。透明な私なんか誰もみていない、そう思っている私にとって、私の事を話してくれるのはそれだけで嬉しいものだったのだろう
「真面目に相談してるんだけど、」
「ごめんて、」
恭子は全指先をピンとしながら、顔の前で片方の手のひらを立てながらそう言った
「別にいいよ、いつもの事だし」
「じゃあ真面目モード入ります」
恭子は目を瞑って、こめかみの辺りを人差し指の第二関節でグリグリとした
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