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「むー、重症ですな。そもそも私からしたら薫は七色に輝くビー玉みたいに感じるけどね」 「ビー玉って、馬鹿にしてるの?」 「してないしてない。七色に輝くの方がメインだよ。私の表現力の問題!」 「そう、でもそれは違うと思う。あれはビー玉だから、物体だからなんだよ。透明だけならあんな風に輝かない」 「んーと?」 「あれは言ってみれば太陽の色。透明は無色。色がない、いや無い色なんだよ。私と同じ」 「えー、薫はここに居るじゃん。ほら」  恭子は私の頬をつねってきた 「やへへ、はなひて」(やめて、はなして)
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