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ルールたん!
セオドア・ゲンズブールは、妊娠5ヶ月を迎えた可愛い婚約者のスカートを捲り上げた。
「きゃん!もうセオったら♡お尻ムニムニしちゃ駄目よ♡」
「うん♡スベスベのお尻♡いい匂いがするよ♡」
パンティーをずり下ろし、ピカピカのお尻からニャンニャンちゃんにかけてベロベロに舐め回した。
「ああ♡ルルちゃんのスナネコちゃんビチョビチョになっちゃったね♡僕のワンちゃんで見事に孕んだルルネコちゃん♡薔薇の愛嬢シリーズ読んだよ♡妊娠5ヶ月くらいから母乳出るんだってね♡裸エプロンのルルぱい触っていい?おっきくなちゃったルルぱい♡ああ柔らかい♡お腹にいるんだね?僕とルルちゃんの赤ちゃんが♡」
ワンちゃんを引き抜いて対面に入れ直しておっぱいにむしゃぶりついた。
「あ♡あん♡あん♡セオ♡セオ♡パパ♡深い♡」
もうすっかりルルコット・タルボットちゃんは僕にメロメロになっていた。
「ああ♡僕もう出ちゃう♡ルルちゃん♡僕の奥さん♡可愛い♡眼鏡っ子妊婦♡あああああ!」
「ああん♡セオ♡ああああああ♡」
ルルネコちゃんかきゅっと絞まったのを感じていた。
「大丈夫ですか?セオドア君?」
いつもの妄想です。勘弁してください。
「大丈夫です。が、何をどう失敗するとこれが生えるのかお聞きしたいんですが。あの、一つ聞いていいですか?僕はまだ人類ですか?」
セオドアは黄色い半不定形流動固形物化していた。
特に頭の部分から、大きな腕が一本だけ生えていて、手の先の指の形は。
「何故僕は、ウィイイイイイイ!ってなってるんでしょう?」
「うえ?!それは、セオドア君が、沈まない船みたいなワイルドさが欲しいって言っていたんで」
「これが不沈艦の如きワイルドな男に見えますか?!触手伸ばしてイタズラしますよ?!撃ち殺されるんでする度胸はないですが!黒いデロデロになって消滅する気もないですし!早く人間になりたい!僕の暗い宿命を吹き飛ばしてくださいよ!副所長!」
「ふええ?!3日も経てば元に戻りますけど」
「ああ解りましたよ。闇に隠れて生きればいいんでしょう?所詮僕はそう言う存在なんですから。もうギギギは十分ですよ。ただし、近づくと自動的にラリアットかますのだけ何とかしてください」
どうしよう。
ルルコットが困っているとピンポンが鳴った。
「はーい!どなたですかー?ちょうど今困ってまして。ーーえ?」
「お久しぶりね。ルルコット。今日はシフト休みね?」
「ふええ?!先生いらっしゃい!今、ちょっと立て込んでますが」
とりあえず恩師を慌てて招き入れた。
「こんにちは。ルルコットさんの婚約者のセオドア・ゲンズブールと言います。ご迷惑なら配管に詰まります。ああ拝謁至極にございます。王妃様も」
「これはーーモノクルを外してよろしいんでしょうか」
「ちょっと勘弁してあげてね。ちょっとスライム化してるだけだから」
アースツーの日常風景は、アースワンに住む真琴には奇異に写ったようだった。
「それでね?ルルコット、こちらはアースワンから来たお友達のマコトさん。今日はちょっと、昔みたいにお願いしていい?今回は、15年くらいでいいわ。マコトさんは20年でいい?」
「うえ?ああいいですよ。すぐ作りますんで待っててください」
「作るとは?」
「うん。説明するわ。ちょっと苦しいけど、私達を華麗に変えてくれるジュースがあるのよ」
ルルコットと黄色いスライムは奥に引っ込み、フランチェスカは説明を始めた。
出来上がったジュースは瓶詰めにされていた。
「ついでにセオドア君を元に戻そうとしたらこうなっちゃいました。でも場所は取らないからいいですよね?」
「もういいですよ僕は」
ルルコットが小脇に抱えた鉢植えに、セオドアが生えていた。
「どうしてスライムがこうなるの?」
「元の草食系に戻そうとしたらこうなっちゃいました。テヘ」
「鉢植え人間のセオドアです。今後ともよろしく」
どうでもよさそうにセオドアは言った。
「話は理解しました。フランチェスカさんを信じて飲んでみましょう」
流石は真琴だった。平然とジュースを煽った。
「あら、意外と口当たりはいいですねブヒュル」
予想通り鼻から盛大に噴射した。
「ギ、ううう、きゃああああああ!」
あの、勘解由小路真琴を七転八倒させた人類は後にも先にもルルコット・タルボットだけだろうことだけは解った。
まあやっぱりこうなるのね?私もするのね七転八倒。
ええいままよ!行くわよ私も!
「ぶみゃああああああああああああ!」
「あああああああああああああああ!」
二人のエロママの悲鳴が重なった。
「まあ素敵。独身時代を思い出しますね」
見事に若返った二人の姿があった。
毒蛇姫とプリンセスヒーローは、お互いの姿にほうっと息を吐いた。
「けどマコトさん、あんまり変わらないわね」
「実年齢が若返ったのは事実です。世界に激震が走る発明です。オリハルコンを越えたキラーコンテンツになり得ますね。あら?おっぱいは出ますね?これは赤ちゃんが飲んでも大丈夫でしょうか?」
世のおっさんの夢がここにあった。
「アースワンの人が耐えられればいいけど。私も滲んじゃうわね」
夢は更に膨らんで見えた。
「母乳の成分は分析が必要ですね。ちなみにマコトさんは20年、先生は15年若返っています。私の研究では、飲むジュースの効果にそぐわない、例えば若い人間の場合、胎児に戻ってやがて死にます。子供が口にしたら必ず死ぬジュースだったんですよ。逆転の発想でユノはおっきくなっちゃいました。本当によかったと思います」
あっさりクラスメイトを殺しかけたことを告白し、セオドアは本気でビビっていた。
「輸入はやめた方がよさそうですね」
「うん。アースワンの人には危険すぎるもの。あ、そう言えば、昔の着替え、ってあれは、マリルカの私物だったわね」
「ちょうどいいのがあります。三田橋さん、着替えを。アースワンの女子高生の制服です。お好きなものをお選びください」
「きゃああ!アースワンの奴ね?!ドラマに出てた奴みたい!あー。でもスカートが短いわね。私が見てたドラマは凄く長かったわ。許さないって言ってた」
「それは時代的に降魔さんの世代ではないかと。普通の女子高生は鎖ヨーヨーを持ち歩きません。ああこれなどはどうでしょう?」
やおら脱ぎ始めたのでルルコットはセオドアの目を塞いだ。
真琴は、高校卒業時のことを思い出していた。
そして、
「短い。やっぱり。スースーするし」
フランチェスカは、ティアラを外してカチューシャをつけていた。
「それがいいのだとユッコーー昔の同級生は言っていました」
t.A.T.u.が顕現していた。
「多分ですが、降魔さんは大喜びで子作りを始めます。まあしゅてき♡」
勘解由小路が涎を垂らして襲いかかる妄想に身を委ねていた。
「うちの人も喜ぶけど」
ヒャッホーするヒモ国王の姿が見えた。
「そう言えば、いらっしゃらないんでしたね。どうでしょう?一緒に探してみては?」
「まー、そーねー。ちょっと付き合ってもらえる?」
こうして、アースワンのタングステンクイーンと、アースツーのジェノサイドクイーンは、 揃って動き始めたのだった。
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