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うちではちょっと。編集さんはそう言った。
「確かに画力は素晴らしい。フェラシーンが多すぎるのも、そう言うジャンルならアリでしょうね。ただ、このマリルカ?女王って言うのはアースツーのミラージュ女王様ですよね?実在する人物は肖像権的にちょっと。実は、既に大手青年向け出版社から、ミラージュ女王直々に二次創作の一切はこれを認めないと言われてまして。もっと可愛らしいロリっ子なんかはどうでしょう?一般紙向けのファンタジー漫画はどうでしょうか?えー、レトナシワさん。あとウラスジペロリンティーナはあまりどうかと思いますよ。でも!この絵は凄い出来です!女王がこっちを見上げながら頬張る絵は特に!思わず勃起しました。美人エロ漫画家としてこれからも頑張ってください」
要するにブリュンヒルデは全否定されていた。
「ブギいいいいいいいいいい!許さんぞあの勃起編集者が!オーラルは全てのエロ行為の頂点に立つ至高のエロ仕手だと言うのにいいいいいいい!バーニー!あいつに遅延式の呪殺魔法ぶちこんどけ!マリルカがおっさん共のポコーを咥えるボテ漫画を必ず出版してみせるぞおおおおおおおおお!」
「もうやめときましょうよ。どうせ俺達投獄されるんだから、二人で逃げましょうよ。逃亡先で穏やかだけど幸せな生活築くのもありですよ。あ、いい手がありました」
「ふぎゃあああっす!私のおっぱい鷲掴むのが手かあああああああ!バーナコーを食らえええええええええええええええ!パーウェッで額に傷作れええええ!」
「パーウェッって何だあああああああああああああああ?!」
「だったらネットで攻めるぞおおおおおおおお!おっさんにボテってろマリルカお前はああああああ!勇者魔王返せええええええええええええええ!!」
何だろう、ブリュンヒルデは女王に凄い反感を抱いていた。
「ちょっとすいません。原稿を見せていただけませんか?」
「あん?」
ブリュンヒルデの前に、小綺麗な業界人の姿があった。
男が見せた名刺には、聞いたことのある出版社の名前が書かれていた。
ブリュンヒルデの眼鏡がギラリと光っていた。
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