第二十二話 イケメンは永遠に不滅デス

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第二十二話 イケメンは永遠に不滅デス

 アッサムからは、いろんな植物にどうやって接したらいいのか聞かれ、指導。香辛料が手に入るようになりました。 声を聞けと単純に言うけど、私は知識があったから聞けたのよね、ない人は、やはり耳をふさぐしかないもの。 今じゃ学校でそれを教えてくれるようになりました、子供たちはグルーナの声をちゃんと聴くようになり、彼らもまた、薬剤師や研究者なんかの賢者になれるように頑張ることでしょう。 私たちができたんですもの出来るわ。 パンを焼いている間に着替えをして、旦那様を起こします。 「はよ」 「いい天気になるよ」 ん。 キス、ハグなれました、まあ生まれた時からしていることなので、ねえ、それほどでも…。こう思うことが恥ずかしいです。 恥ずかしくなってきちゃった。 みんなが席に着きます。 父さんがグルーナに感謝します。 「いただこうか」 「いただきます!」 「ねえちゃん、ホットサンドにして」 「自分でしなよ」 いいじゃんか。 はいはい、ハリーは? 俺も。 お兄ちゃんは? 俺このままでいい。 魚が入ってきたことで、味が断然に変わりました。 味噌、醤油はまだ家でしか作っていないので、独占販売です。ほしい人はお店に行って買わなきゃいけません。 ああ、うどん屋さんだけは大量使用なので作っています。たまに覗きに行きます。 缶詰ができるようになると、断然物流が変わっていくこととなります。 只手作りなので、接着部分が甘く、さほど日持ちしません、それでも冷蔵庫がない分、一か月ぐらいなら重宝します。 ビン、空き缶はすべてリサイクルです。 食べることだけに使う毎日の労働は、どこの世界に行っても同じです。 食べなくて済むのは、神様ぐらいなんでしょうね。 カランカランと音がしてきました。 兄はほとんど山に行かなくなり、畑と、コリンの工房の往復、レンズ作りで忙しい毎日です。その分アレンが山に登っています。 旦那様ですか?部屋で書き物です、なんて言っても、王子様ですからね、二日に一片届く書類は貿易関係が多いわけで、本当なら大会社の社長ですもの。 ああ、私?私はアイディアを出すだけ、それを本当にするには彼の力が必要ですしね。 私たちは、父さんのほうから独立したわ。 今は、ハートが二つは私たちが作り上げたもの。 ギルド登録は、もう、なん個したんだろう? 儲けは村に寄付です、寄付。お金はあるに越したことはないけど、そんなにいりません。それでも十分食べて行けるしね。 父さんと母さんには感謝してる、私のわがままを聞いてくれて、こんなに大きくしてもらったんだもん、これからは、親孝行しないと。 チーズを作っている父さんはやっぱりイケメン一号で、洗濯をしている母さんは今じゃお蝶夫人と思う今日この頃。 美男美女。 目の保養ですから。
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