我慢できない?

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「ちょっとそこのお兄さん、これ二人前追加で!」 花さんが興奮しながら、デスソース唐揚げのおかわりを店員のお兄さんに要求しています。 呼び止められた店員のお兄さんは、花さんの荒っぽい声に魅了されたのか、千鳥足で店の奥へと消えていきました。 「これは家に行ったら、あの黒髪のネクタイに縛られて、監禁*&愛のお仕置きを朝までたっぷりとされるパターンね」 (注:監禁は犯罪です) 「なるほど。お仕置きもまた、愛に繋がるのですね」 「そう。腐海は愛に満ちているの」 私もまだまだ修行が足りませんね。 今夜もヨネンダコウ先生の漫画で研究しなければ。 それでは、もうこんな時間ですので、本日の花さん生態研究はここで────おや?  花さんにお電話のようです。 「何の用よ、ロボコップ」 どうやら花さんの召使いである櫻木教授からのようです。理由は不明ですが、櫻木教授は花さんにロボコップと呼ばれています。確か大学時代の先輩だと伺いましたが。 「なんですって!?」 どうやら事件のようです。 花さんは通話を終えるなり、鞄からノートパソコンを取り出して何やら入力を始めてしまいました。 その姿は凛々しく、これから戦いに挑むジャンヌダルクさながらの勇ましさと美しさを併せ持っています。 店内のお客様達が花さんのオーラに気絶寸前ですが…… 一体何があったのか、非常に楽しみですね。 ▶︎▶︎▶︎File2へ続く
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